Garmin GPSにshpファイルを表示

小笠原諸島 父島

 『Garmin GPSでは、shpファイルを扱えないわけでは無い』と、前投稿で書きました。

 

 作業に手間がかかるため、各プロジェクト毎のデータベースを整備・更新していくには、不向きな作業となります。

 そもそもが、現場に図面は不可欠。紙図面・野帳(フィールドノート)は必須としても、それに加えGPS端末…はたまた携帯を介したMobileGISを操作…では効率が良いのか悪いのか疑問にさえ感じます。1つに統合できれば、確実に効率UPとなるのですが。

 紙面媒体とGNSS両方を扱いながらも、巧い方法は無いかと模索しております。

 

 

 今やGISもクラウドが進む中、インフラシステムの整う(携帯圏内)現場だけなら、

ArcGIS for Smartphones  も検討の余地ありです。

 しかし、オフライン対応でなければ…深山では対応しきれず…

ArcGIS for Windows Mobile では、オフラインマップが一応は対応するものの痒いところに手が届きません。現場はナマモノです。臨機応変に対応できねば(shpへの仕様変更等)、現場と事務所が常に1つの案件に対し臨戦態勢に整っていなければ対応はできないと思われます。

 結局の処、

ArcPadが一番汎用性・互換性が高いのですが、 未だWindowsPhoneに対応していません(上記、WindowsMobile同様)。 近年では、スマートフォンがGPS標準搭載で、唯一オフラインマップが対応困難だった処が…既にそれも可能となっている中…。

 

 個人的にはArcPadがWindowsPhone8(以下、WP8)に対応し、国内マーケットでWP8が出回れば…Mobile・FieldGISが充実していけると感じています。

 

※上記画像は、NeWs恒例出張先の小笠原の基盤地図情報をGISで扱えるようshp変換したものです。

変換フリーソフトのダウンロード

GPSMapEdit:shpファイル>Garmin IMGに変更。(シェアウェア)

※このポリッシュ時に、cGPSmapper(シェアウェア)が必要になります。

SendMap20:複数imgマップをマージする際等に使います。

GMapTool:マップマージだけでなく、分割や細かな設定をするにはこちらを使用します。

 これらを駆使し、ArcGIS・Pad等で表示しているベースマップ(以下BM)とほぼ同じ状態のBMを利用する事は可能。

shpファイルをGarminIMGに変換

GPSMapEditより、mapedit.exeを起動します。

 まずは(念のため、英語表記。日本語環境の方は画像をご確認ください。)、

・File>Import>ESRI shape(*.shp)

にて各種ファイルを読み込みます。

※shpの座標系はGCS:WGS1984である必要があります。基盤地図からの変換の際、『直交座標への変換』のチェックを外すか、座標系の変換を忘れないようにして下さい。

続いて『コード(凡例)』を選びます。

Garmin各種の仕様(他も選択可)になっている様子です…。

※最近の端末でどうか?古い端末ではどうか?等の検証は行っておりません。

私はGarmin等で使う予定が無い為です。

 

 分かっている事は、太い線種のシンボル表記をすると、Garminで表示する際潰れてしまう事があるようです。

 

 ご希望のシンボルを選んでください。

 GPSが日本語版機種ならば、『ラベル表記』が活用できると思われます。

ラベル表記が全角対応ならば、チェックを入れてラベル表記のフィールドを選択(反転させて)下さい。

 コードも正しく選べば表示されると思いますが、当方のGarminは日本語不可。

 

 せいぜい、メッシュコードぐらいしか読み取る機会は無いので、チェックボックスを外して飛ばしております。

 標高の表記は、使えるかもしれません…がGPSのPDOP値を見つつ微地形を現場から読み解き標高を見る機会はあまりありません。

後日、追加記述します。

 

次へ進んでください。

 座標系を整備したshpファイルをインポートする際は、設定不要と思います。

※必要な範囲にクリップ済みのshpファイルとも思います。

 もしくは、あまりに広域であるケースが多いかもしれません。

 

 次へ進んでください。

 ズームレベルは、後の作業で処理します。

ここで設定できるのは、トライアル&エラーを重ねた方だけと思われます。

 

 次へ進んでください。

 PC環境によりますが、しばらくして処理が完了後無事shpファイルが取り込めたかと思います。

 

 当然の事ながら、読み込みたいshpファイルは1つでは無いと思われます。(右図は、日本の水涯線。)

・複数レイヤを重ね合わせるならFile>Add

・Select zoom levels to import
 特に複数レイヤを扱う場合、GPSでの表示速度を求める際、

後に各縮尺に合わせたレベルカスタマイズが必要になります。

ここの設定はトライアル&エラーになります。

※使用PSやGPS端末のメモリにより、必要範囲を切り出します。
Trimツール>選択範囲内で右クリック
>>Trim Outside

File>Map PropertiesでIDとNameを設定します。
注1)Germinに複数地図を読み込む場合に重複しないように注意せねばなりません。
注2)レベル設定変更はLevelsタブを開いて行います。

 

 まずは、1shpファイル毎に処理される事をお勧めします。

 

 『MapEdit』は非常にフットワーク重く、imgファイルへのポリッシュ(cGPSmapper同時起動の際)もエラーの連発と思って下さい。

cGPSmapperを単体で起動できる方は、メモリを最大限お使いください。

 

 最初は…各shpファイルをimg化して、後述のJoin(マージ)の手順の方が効率が良いと思います。

 ここからは…単に1shpファイルのポリッシュにおいても、各GPS・PC環境でトライアル&エラーを繰り返す作業になると思います。

 

 MapEditは非常にメモリを消費する様です。

極力、メモリを消費する不要タスクは終了させた方が良いと思います。

 

 

 地図のプロパティを開いてください。

 上記設定について、

・GPS端末の種類

・PC環境

等々により、トライアル&エラーを繰り返さる負えないと思われます。

 

 最低限のルールとして、

・マップの『ID』はそれぞれで重複しないよう割り振ってください。

・ラベル表記を使う際は、文字コードの設定も必要です。

 

・地図は『透明であり、背景無し』を選んでください。

※最終的にレイヤードするデータベースセットに依存します。

レイヤードの概念のある方は、随時『他パラメータ』をお選び下さい。

 

・最も困難なのは、レベル設定(トライアル&エラー)です。

※レベル設定を作りこめば作りこむほど、メモリオーバーになると予測されます。

日本全国レベルを扱うなら、Lv22~19の2レイヤに留めて処理しています。

 上記設定変更を行う毎に、『MapEdit』のポリッシュフォーマットでデータを保存してください。

 後の、GarminIMGファイルへのポリッシュの際エラーが生じてしまします。

 保存後、
 File>Export>Garmin IMG/cgpsmapper.exe
にて、ポリッシュ完了です。

※読み込むデータにより、時間が大きく変わります。

 

 

 出来上がったGarminIMGファイルを

Garmin端末ないし、SDカードのGarminフォルダ内にコピーして下さい。

 

※…と言うのは簡単で、無事満足のいくIMGファイルを作成するには幾度も処理を繰り返す事になると思います。

 

注)ログとタスクマネージャーとの相談になると思います。

処理が止まっていると判断できれば、処理を中断し

『地図のプロパティ』

を変更する必要があると思われます。

 各shpファイルのimg化が成功したでしょうか?

 

 続いて、imgファイルのマージを行います。

GarminIMGのマージ・スプリット

 PCやGPS端末の使用環境により、GarminIMGのマージ(統合)やスプリット(分割)が必要になると思います。

 

 ここでは、マップマージ(SendMap20)のみ触れたいと思います。

※スプリットの出番は、よほどの現場データを扱わない限り利用頻度は少ないはずです。

 

 

 各パート毎に作成したIMGファイルを一つにマージ(統合)します。

SendMap20.exeを起動します。
・Region nameにGarminのMap Setupに表示されるマップ名を入力
・Add mapsをクリックしてイメージファイルを取り込み
※複数のRegion nameも設定する場合は上記手順を繰り返します。
・Create GMAPSUPP.IMGをクリック

 

 上記、同様に出来上がったGarminIMGファイルを

Garmin端末ないし、SDカードのGarminフォルダ内にコピーして下さい。

GarminIMGのファイル名

 上記作業を経て、デフォルト設定でgmapsupp.imgと言うファイルを作成したかと思います。

 この名称は変えずに、保存する必要があります。既に、下記名称のIMGファイルがある場合、バックアップを取る事をお勧めします。

 

GarminIMGファイル名称と意味

gmapbmap.img - ベースマップ:世界地図縮尺の簡易地図用
gmapprom.img - 旧形式のマップ名称:機種によっては読み込み不可
gmapsupp.img - 新形式のマップ名称:マルチマップ対応。

 

 gmapsupp.imgファイルは優先的に読み込んでくれるはずです。

e-Trex10/20/30環境からは、gmapprom.imgの名称ではgmapsupp.imgと共存が上手くいかないケースが出てきています。

 

 

 各プロジェクト毎のBMの管理が面倒な点が、ここにあります。

 Androidアプリの『OruxMaps』を例に変換後のファイルを読み込んでみます。

サンプルとして、市街地と山間部に分けて画面をキャプチャーしてみました。

※『OruxMaps』ではGarminのシンボル仕様が異なるのか、表示が巧くありません。

対応表を作成された方がいるようです(こちら)。

 

※なお、弊社では既存のGISデータから

独自に整備した一般道・高速道路・ローカル路線・新幹線等の情報を各shpファイルに整備後処理を進めて、各地域対応可能なようデータをシェープアップ後に全国地図を作成しております。

 現行の公開GISデータにある『道路縁』や『水涯線』等とは異なる仕様環境での変換となっております。

 

 ご要望のエリアや、扱うshpファイルサイズ・PC環境によっては、よりタイトな条件となる事もあるかもしれません。

 

 諸設定の適当なパラメーターについては、あくまで参考値として本ページを参照ください。

 『ArcPad』がスマートフォン各種に対応してくれさえすれば、上記画像の様なBMを一括で各案件毎に扱えて非常に便利なのですが…。

 現状の弊社知識では、各現場対応・かつ(いざとなれば)全国対応も可能なBMに

『スマートフォン』を完全現場対応型のGNSS化には未だ至っておりません。

NeWw Link

Twit