獣害対策勉強

サルトップ
 岩柳です。花粉症グロッキーですが2月末に福島県耶麻郡猪苗代町へ行ってきました。過去ログにもありますが(伊豆沼鳥見)、この時期はサル調査関連仲間で伊豆沼に行きます。それに合わせ、自分の通っていた専門学校の先輩にあたる猪苗代町役場で猿害対策に携わっているIさんに無理言って、発信器の付いていないサル群れの頭数カウント現場に参加させてもらいました。Iさんの上司にあたるJさんも快く承諾して頂き、しまいには車中泊を考えていた自分を家に泊めもらうなど、大変お世話になりました。
 いままで、頭数カウントの経験があまりない上、人員が多い状態の発信器がついた群れしか追ったことがなかったので、発信器が付いていない、群れ自体が発見されたばかり。人員はカウント係を含め4~5人、その群れの通常の移動ルートや人慣れ等は未知数という、難しい条件での追いこみはとても新鮮でした。


サル糞
 サル糞です。内容物はほとんど樹皮などの低栄養なものと思われます。猪苗代周辺はクワが多く、カエデ類と並んで食皮の痕跡が多いそうです。

スギ林サル
 1日半で4回アタック、成功1回とその難易度が伺えます。雪で足跡から群れの動きを推察できたのが幸いですが、無雪状態ではどのように追うのやら・・・。せっかくなので自分の復習も兼ねて、成功時の大まかな解説をしますが、無線のやり取りから推察したものなので厳密ではありませんがご容赦ください。

S1
 まずは前日のアタックから晩のねぐらが分かり、その周辺を探していきました。山裾から尾根筋の高低差は約100~200mの小ぢんまりした山でしたが、ひざ下まで積もった雪がなかなか応えました。
S2
 Bピーク南側から群れをキャッチし、子供の声や、足跡で本体の位置や群れの広がりを推察し、囲むように人が配置されていきます。灰色と青の人がサルを北西の谷に追い込み、赤とオレンジの人が西へ行かないようにブロックラインを敷きます。ピンクのカウント係のいる林道を、谷筋から渡らせようとする作戦です。

S3
 Bピーク北東側の谷へ追い込んだところまではうまくいきましたが、群れは林道に出ず、灰色の上下部林内を東へ動きます。

S4
 そこで、青の人が群れに南側の尾根筋を越えられないよう、群れより先行して尾根まで上がり頭を押さえつつ、カウント係の人は群れ進行方向の、伐跡で視界がよい、広い谷の前に先回り。残りの人員でゆっくり群れの後部を押していきます。

カウント伐跡
 カウントを行った伐跡です。写真の中にサルがいくつかいるのですがお気づきでしょうか?カウントはサルの動きに合わせてじっくりと追うやり方もあります。猪苗代の場合は田畑と距離が近いため、冬の期間に人間のプレッシャーを与えることで、被害防除の効果を高める狙いがあるとのことでした。

 K君
 当日は雪と雨で大変でした。それゆえのカウントが成功した時の達成感は大きいです。写真はカウント成功後、沢筋を飛び跳ねながら下る後輩のK君。的確な地図読みとサルの動きの把握、分かりやすい無線、雪山でのスタミナ、井上に見習わせたいところです。斜面下で待っているのは左からWさん、Jさん、Iさんです。とても勉強になりました。ありがとうございます。

 家糞
 カウント以外にも、民家にサルが入り込んだと連絡があり、現場に同行させてもらいました。見事に屋内でポトリです。

I氏
 サルは引き戸ならば簡単に開けてしまいます。屋根裏に壁面を剥がさないと見ることができないスペースがあるため、結局個体は見つからず。侵入経路の窓に自動撮影機を掛け、屋内のすべての戸を閉め、動きを見ることになりました。

伊豆沼
 ハードなサル追いの翌日、2時に起床して毎年恒例となる?サル調査関係者の伊豆沼・蕪栗沼鳥見へ行ってきました。伊豆沼は以前にもブログにアップしているので、珍種以外は割愛させて頂きます。去年より少し遅く見に行ったのと、今年は暖かい日が続いたためか、ガンは半分程度が渡り始めてしまっていました。

 オジロ
 オジロワシ成鳥。去年は望遠鏡で豆粒だったのでリベンジできました。今までほとんど見たことがない猛禽類なので雌雄が分からないのが残念です。嘴の形の違いによる顔つきや、翼形で識別可能なはずなのですが・・・。オジロワシは魚食メインのワシで通称海ワシ類に含まれます。海ワシは日本ではオジロワシとオオワシがいます。ちなみにワシとタカは分類上大きな違いはなく、翼指(指状にみえる翼の先の羽の枚数)が七枚以上でワシになります。なので、クマタカのように名前にタカがつくのにワシとされるものは多く存在します。
 他の猛禽類はケアシノスリ去年生れやハイイロチュウヒ等、冬の綺麗な猛禽類が見ることができましたが写真は撮れずです。去年よりノスリが大幅に多いと感じました。逆にチュウヒはねぐら入り前以外ほとんど見なかったため、少ない印象でした。種によって渡りの時期や、中継地が異なるので、この時期1・2週間ずれると鳥相が大きく異なり、同じポイントでも飽きが来ないです。

タン1
 目玉のタンチョウです。いずれ北海道に行ったときにと思っていたのですが、あっさりと。他に観察している人はいなく、また一羽しかいないシツエーションが相まって感動しました。いずれ越冬地の朝焼けで見てみたいものです。

タン2
撮影機材
一眼レフ:EOS 7D + レンズEF400mm F5.6L USM

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