フィールドサイン観察

いつもご愛読ありがとうございます。井上太志です。
2か月ぶりに記事を書かせていただきたいと思います。

昨日群馬県某所にて、弊社社長杉江、副社長山田と哺乳類痕跡の観察に行ってきました。

群馬県山間部沢

遠くからノスリの鳴く声が聞こえるような、かなりよい環境でありました。

  

はじめに入った環境は、山間の小さな集落の裏、スギ・ヒノキの植林地でした。
林床部にはコアジサイやコゴメウツギ、シダ類などがちょこちょこと生えており、手入れが割と行き届いたものでした。

とりあえず上部尾根にとりつくため、三方向に分かれ、登ることに。
周辺にはイネ科草本を含んだイノシシ糞(スケールが反射していますがあしからず)
コピー ~ イノシシ糞 (3)

ボロボロとシカ糞(スケールが反射していますがあしからず)
シカ糞

けもの道が縦横無尽に走っており、周辺のヒノキ1m程度の高さには体をこすりつけた跡(泥)などもかなり顕著に残っていました(位置からイノシシと考えています)。
住民の方に話を聞いたところ、畑周辺などではやはり野生動物の出現が目立つようです。

次に、さらに山間部まで移動し、道の駅のような場所の裏、植林地を攻めることに。
林縁部までは真新しいシカ糞や鳥類のペリットなどの痕跡を確認。

しかしいざ植林地に入ると、シカ糞はかなり少ないといった状況でした。
いまいち収穫がない状況でしたが、副社長山田がなんとタゴガエルを発見。
おそらく産卵を終え、分散後の個体だったのでしょう。
 タゴガエル
タゴガエル裏



さてこのタゴガエルですが、特徴がヤマアカガエルに似ていますので、識別が慣れていないと難しいです。
比較的体色はヤマアカガエルに比べて淡く、また、サイズもあまり大きくなりません。
吻が丸い、平たいなど細かい部分を総合して同定する必要があります。
繁殖期間近になると、沢筋の岩下から声が聞こえることもありますので探してみるとおもしろいかもしれません。

時間も押していたため、最後は一気に山奥へ。途中道路上にはイタチ科の糞やサル糞、ムササビと思われるケヤキ葉の食痕なども確認することができました。
そうこうしているうちに、ようやく顕著なクマ痕跡を発見。周辺環境は道路すぐ傍の傾斜がきつい植林地。
クマ剥ぎ環境
クマ剥ぎ


クマ剥ぎです。周辺にも数本剥いだ跡があり、車移動中に発見しました。
クマ剥ぎは山側に向けてつけられる傾向があるというデータもありますが、今回はその逆も見られました。
今回8月クマ剥ぎの場合、繁殖時期ということもあるためか、マーキングの意味合いが強いという見解もあるようです。
クマ爪痕
痕跡としては古いものでしたが、露出した形成層にはいくつか引っ掻いた跡もあり、非常に良いデータとなりました。

今回の群馬痕跡観察、クマ糞が見つからなかったのが最大の後悔です。次回はどの種も出す方向で頑張りたいと思います。今回は他哺乳類については触れていませんが、今後また触れていきたいと考えております。

せせらぎ

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